人生の棚卸としての自分史の書き方

人生の棚卸をしようと思った際に、多くの人が取り組むのが自分史執筆です。ただし、やみくもに書き始めると、ゴールが見えずに執筆に苦戦する傾向があります。人生の棚卸として自分史を書く際には、順序立ててステップをふむことで簡単に自分史を書き上げることができます。

①ワークシートに取り組む

まずは、自分史ワークシートをダウンロードすることからはじめていきます。ワークシートに書かれた質問に答えていくだけで、人生の大枠がまとめられるのです。

ワークシートの序盤に登場するのが人生年表。記載の年表に従いながら、人生のイベントを整理していきます。

そのあと、幼少期からの思い出を記していきます。このとき、無理に文章にする必要はありません。箇条書きのように思い出したことを書き進めるだけでも、自分史にとって良い材料収集になります。

自分史ワークシート

②章立てを考える

ワークシートに取り組んだ後は、章立てを決める作業に移行します。

一人一人の人生は個性があるため、他人の自分史を真似して章立てを決めてもうまくいきません。ワークシートに取り組んだ中で、「ここは温かい気持ちになった」「ここは気持ちがざわついた」など、印象に残った部分をピックアップしていきます。このピックアップした印象的な部分が章立ての候補です。

印象に残った部分が学生時代に集中していたら、その部分がボリュームの多い自分史になることがあります。自分史は全部均等なボリュームで書かなければならないというルールはありません。印象に残ったエピソードをつなげていくだけで、とても素晴らしい自分史作品に仕上がります。

③内容を書き進める

章立ての候補が決まったら、内容を書き進めていきます。章立てのタイトルを印象的なものにしたいと、書き始める前から悩む人もいますが、まずは、おおまかな章立てのテーマがきまったら内容を書き始めることをおススメします。

内容を書き進めていく中で新しい気づきがあったり、想定していなかった言葉が溢れてきたりと、自分史を書いていくと不思議なことが起こってきます。そういった偶発的なハプニングも含めて、楽しみながら文章を書いていき、そこから納得のいくタイトルをつければ問題ありません。

④編集・調整をする

章立てを増やしたり、減らしたりしながら文章を書き進めて最後の章立てを書き終わったら、編集作業に着手します。

最低1日はその文章を寝かせて、改めて読み返してみましょう。そうすると、自分の文章の癖などが見えてきて、修正をすることになります。これが編集作業です。

日をあけて編集をする中で、「この部分ははじめて読む人には解説をしないと意味が伝わらないな」とか、「この表現は直接的過ぎて読む人によっては違う受け取られ方をするかもしれないな」などの気づきが得られます。それを文章に落とし込んでいきながら、文章を仕上げていきます。

編集作業は自分でやるのは難しいと感じられる方は、プロに依頼する方も多くいます。執筆からプロに依頼するのとは違い、編集のみプロに委託する場合だとコストも抑えられます。

⑤製本・サイト制作する

編集・調整作業を通じて文章が完成したら、最後に製本・サイト制作などの作品を仕上げて表現していく作業に移っていきます。

作成した文章をA4用紙に印刷して家族に渡して終わり、という方もいますが、せっかく書き上げたのだから製本したり、デジタルデータとしてサイトにデザインしたりして、しっかりと残していきたいと思う方も多いでしょう。

冊子や書籍として製本する際には、専門のデザイナーに依頼してデータを作成していきます。そこから最終的な校正を行い、印刷します。

最近は、紙ではなく、デジタルデータとして残したいということで、自分史サイト制作される方もふえてきています。完成した自分史原稿を制作会社に渡すことで、ウェブサイトとしてデザインし、スマホで閲覧できる作品に仕上げていきます。


自分史は今日取り組んですぐに完成するものではありません。ただ、じっくりと人生を振り返っていくことで、思いもしなかった発見があり、自分史を周りの人と共有することで、新しい人間関係の切り口が見えることもあります。やみくもに取り組んでも挫折することが多い自分史制作ですが、ワークシートをベースとした上記の手法で多くの人に喜ばれる作品をつくることができます。ぜひワークシートをこちらからダウンロードし、取り組んでいってください。

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