簡単な自分史の書き方

自分史を書こうと思っても、時系列で書き進めるだけでは、なんだか作品としてまとまらない、と書く手が止まってしまう方がいます。自分史はワークシートを活用することで、驚くほど簡単にスムーズに執筆することができます。
この記事では、簡単な自分史の書き方をステップバイステップでご説明いたします。ぜひ素敵な作品づくりにお役立てください。

簡単な自分史の書き方

もくじ
自分史とは?
自分史のタイプ
自分史の書き方
見出し・章立ての事例
自分史の書き方のまとめ
自分史完成後の表現方法
自分史ウェブサイトとは?

自分史とは?

自分史とは「自分自身の生涯あるいは半生の出来事を文章化したもの」というふうに言われております。
その人の人生はどんなシナリオライターにも描けない唯一無理のストーリーなのです。

自分史を残す手法ですが、

・手書き原稿で残す(Word等で印刷する)
・自費出版
・ウェブサイト

といった手法があります。

自分史のタイプ

自分史には一般的には3種類の種類があると言われています

  • 半世紀
  • 体験記
  • 自由記

半世紀とは、皆様がイメージされる一般的な自分史です。
誕生されてから現在までを時系列に沿って振り返っていくものです。

体験記とは、戦争の体験や災害の体験、あとは旅行などに焦点をあてたものと言われております。戦争体験や大災害、大病の体験などをまとめたものです。

自由記とは、言葉通り自由な記録のことです。例えば短歌で綴る、アートで表現するなど様々なものがあります。

簡単な自分史の書き方

自分史を書き始めるとき、生い立ちから詳しく書いていく方が多くいらっしゃいます。
何月何日に何々病院で誕生し・・・と始まるのですが、
これは途中で挫折される方が多い印象があります。多くの方は学生時代が終わる頃に書くことに疲れてしまいます。

そこで、私どもがお勧めしているのは、ワークシートを活用して、最初に包括的にご自身の人生を振り返っていく手法です。
短時間で俯瞰的に人生を見つめ直して、どこに焦点を当てて掘り下げていくのかを見つけていきます。
ワークシートを埋めるところからスタートしていくことによって、書きたいところから書いていきます。生い立ちももちろんそうですが、ご家族やご結婚のことや趣味など。
質問に答えていくだけで、本人にとって大切な部分が浮き上がってきます。

ワークシート記入完了後、自分史の見出しや章立てを決めていくというプロセスに入っていきす。生い立ちから時系列に書き進めて、お仕事の話に入っていくと、家族のことやライフイベントが置き去りになってしまった、といった事が発生します。それを防ぐためにワークシートを活用して、ご自身が「ワクワク感」や「のめり込み感」を感じた部分をみつけていきます。これが見出しや章立ての候補になります。

ワークシートを書きながら「あーこれだと枠が足りないな。」とか、「もっとここ具体的に書きたいな、」とグーッとのめり込んでしまう部分です。思い出したくないようなことでも、その時のことを深く書きたくなるといった項目があれば、それも見出しや章立ての候補になります。

見出し・章立ての事例

例えばこれが60代で定年退職された男性の例になります。

この方は第一章を家族編。第二章を仕事編として自分史を制作されています。

第1章の家族編ではご自身の生い立ちから学生時代のこと。ご結婚後お子さんがお生まれになってといったお話と、家族に対する感謝の気持ちなども自分史の中身綴られております。

第2章は仕事編ということで、ご入社されてから営業部に配属されたエピソードですね。夢を追って転職をされた方なのですが、転職をしたエピソード、そこから管理職に昇進をされていって、ご自身のお仕事を通じた使命みたいなものに気づかれたみたいなお話。定年退職された後は地域貢献活動に非常に興味があるということ。これからの夢なんかも語っていらっしゃいます。


もう一つ例をご紹介いたしますこれは80代の戦争を経験された女性の自分史の章立てになります。

第1章が戦争体験編ということで、戦時中には女学生だった私のこと。また軍人さんとの出会いのお話。焼け野原を経験された、その時のお気持ち。
ご自身にとって戦争とはどういったことがあったのかということを振り返られています。

第2章では「生ききる」として、ご自身が人生の中で大きな病や大怪我を経験されたときのエピソードを詳しく書かれております。
また夫や家族や孫のいる幸せなに満ちた人生はどんなものだったのか、という温かいお気持ちを表現されています。
いろんなことを経験した人生だったけれども、生ききることっていうのを決めたのだという決意で締めくくられている素晴らしい自分史になります。

自分史の書き方のまとめ

自分史はワークシートを活用することで簡単に書き進めることができます。簡単な自分史の書き方は下記のとおりです。

① ワークシート記入
こちらからワークシートをダウンロードしてワークシートを埋める
② 見出し・章立ての決定
ワークシートを見ながら、印象的だったところをピックアップして章立てにする
③ 中身を書き進める
章立てにそって文章を書き進める

自分史完成後の表現方法

自分史が完成したら皆さんどんな風に表現されているのでしょうか?以下が自分史のアウトプット(表現)方法です。今までは、小冊子にしたり、自費出版することが多くありましたが、コストがかかるため、現在ではデータ化(サイト化)する動きが加速しています。

・Wordなどにまとめて保管
⇒自宅で印刷して保管・知人などに共有(ほぼ無料)
・自分史ウェブサイトを制作
⇒制作会社へ発注(7万~)
・小冊子を制作
⇒デザイン会社へ発注(10万~)
・自費出版
⇒出版社へ発注(50万~200万程度)
・商業出版
⇒出版社へ応募(営業する)

自分史ウェブサイト制作方法

山田勲 自分史サイト

自分史ウェブサイトとは近年注目されていて、ビジネス賞なども受賞している、自分史をウェブページで表現する方法です。

7万円から制作が可能で、今非常に注目を集めている自分史の表現方法になります。
自分史を出版すると50万~200万円ほどかかってきてしまうのですが、ウェブサイトは7万円から作ることが可能です。適宜修正が可能なので、ご自身の成長にあわせてサイトを成長させていくことができます。

結論

ワークシートを活用して包括的に振り返ることで簡単に自分史を執筆することができ、さらにウェブサイトにすることでとても簡単に制作・友人や家族にシェアすることができます。ぜひご活用ください。