老後の生き方の指針をつくる人生の棚卸
「老後をどのように生きていけばいいのだろう?」「人生100年時代とは言ったものの、あと数十年も自由な時間があるといわれても正直ピンとこない。」と言う方は多くいます。生き方の指針が明確で老後の人生をイキイキしている人はどのようにその指針を見つけているのでしょうか。
生き方の指針は今までの経験の中にある
今までの人生もこれからの人生も生き方の指針は、日々の意思決定や経験の中にあるものです。どのようなことを大切にして生きてきたのか、どのような経験が自分の人生に影響を与えたのかなどを振り返っていくことが生き方の指針につながることが多くあります。
では、生き方の指針が明確な人とそうでない人は、その後の人生に何か違いがあるのでしょうか?生き方の指針はなければならないものではありませんが、
「今後の人生このように生きていく!」
という明確な気持ちのある人のほうが、本人の望む人生を歩んで行ったり、他人に依存しない人生を歩むことができるようになります。
人生の棚卸をワークシートを用いて実施する
人生の棚卸を実行する際には、まずは、色々と思いめぐらせるよりも「ノートに書き始める」ことがおススメです。現代では、ノートや紙に自分の意見をアウトプットする効果が再注目されてきており、毎日A4ノート3枚に自分が今考えていることを書いていくだけで、多くの悩みが解消されたり、自分の思考にフォーカスできるようになるという手法が話題です。
ノートにやみくもに書くのも、やり方がわからなくて挑戦しづらいという方は、自分史で活用されるワークシートを用いて棚卸をするのがおススメです。
生い立ちから現在までを時系列で追いながら、人生の転機となるイベントを書き出していくことで、どのようなことで自分の心が動くのか、何が楽しかったのか、何が悲しかったのかなどの感情を客観視できるようになります。
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完成したワークシートを俯瞰したときに見つかる生き方の指針
人生の棚卸として書いていったノートを俯瞰して見たときどうしたら生き方の指針の糸口が見えるのでしょうか?
人それぞれ異なる人生を歩んでいるため、こうすれば生き方の指針が見つかるという決定的なものはありません。
【生き方の指針を見つけるステップ】
- ① 人生の棚卸をしたノートや自分史ワークシートを見たときに、「大きな感謝」や「大きな後悔や挫折」「大きな挑戦」「喜びにあふれた瞬間」、などの感情が大きく動いた項目に〇をしていきましょう。
- ② 〇をした経験の中で、その経験から学んだ教訓や、その経験によって変化した行動習慣などがあるかを見つけていきましょう。自分の心に決めた強い決心なども対象です。
- ③ その行動習慣や考え方、決心などが生き方の指針の基盤になることがあります。深く見つめていると、あなたが何を大切に生きているのかのヒントが見えてくるかもしれません。
③の例:
・満足に感謝を伝えられないまま、父が急逝した。そのときに、家族には感謝を言葉で伝えようと思った。
→周囲に感謝を忘れない生き方が人生の指針に。
・会社員時代、左遷に近い異動を経験した。当時は会社に従うしかなかったが、異動先で運命の出会いがあり、今がある。
→どんな経験でも無駄ではないと伝えていく生き方が人生の指針に。 - ④ 生き方の指針はひとつだけとは限りません。納得のいくまで、今までの人生を静かに見つめ直すのも、味わい深いものがあります。
生き方の指針の見つけ方まとめ
①ワークシートを用いて、人生を客観的に見つめてみる。ノートに書きだしたり、実際に紙とペンをもって余裕をもって行うのがオススメ
②感情が動いた出来事に〇をして、そこでどのような感情が動いたかを見つめる
③生き方の指針はひとつだけとは限りません。色々な考えを巡らせて思考を深めていきます。
いかがでしたでしょうか?他の人がどのように人生を振り返っているのかの事例として、自分史サイトライブラリでシニア世代の方の自分史を読むことができます。